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なぜWebマーケティングスクールは意味ない、無駄といわれるのか?その理由

昨今、雨後の筍のようにリリースされているWebマーケティングスクール。

アノニマス
アノニマス

「意味ないのでは?」
「いらないのでは?」
「無駄なのでは?」

という声もチラホラ上がっています。

では、現役Webマーケターの私目線でコメントしておくなら、「目的次第ではムダにはならない」と言えます。

例えば、スクールを使った方がいいのはどんな目的においてか?それは

未経験からマーケティングを学んでWeb業界大手に転職したい

という場合です。

ここでミソなのが、「大手」というところです。

基本的に大手企業って新卒枠で入社しようとすると、人気がゆえにとても門戸が狭い。

それはそうです。

学生の就職活動なんて、結局のところ知名度ファーストですから。数十人の枠のなかに何万という応募が殺到するなんてこともザラです。

(私も例外ではなく、何となくの社風で新卒カードを切ってしまっていました。笑)

そんな大手企業に滑り込みのチャンスがあるのが中途採用です。

Webマーケティングスクールの中でも、

などは、Web広告の運用ノウハウを伝授してもらえる上に、転職サポートも付属しています。

こうしたスクールって数十万円が相場なのですが、その真価ってどこにあると思いますか?

個人的には大手の選考にチャレンジできる権利と、アドバイザーに質問して疑問を解消したり、ペースメーカーとして使えるところだと思っています。

Web広告の運用ノウハウだけなら、Webで検索したり数千円の書籍でも十分にインプットできますからね。

『スクールの後ろ盾を得ながら大手の選考レールに乗るために数十万円使って、もし大手に滑り込めればネームバリューと待遇や福利厚生で十分お釣りが出る。』

こう考えれば納得度も高いのではないでしょうか?

また、将来的に転職を検討する時も大手企業・上場企業に在籍していたという事実はジワジワと効果を発揮してきますからね。

とはいえ、スクールに行けば100%大手に転職できるかというと、その保証はありません。

  • 大手企業が採用の門戸を開いているか
  • Web広告運用のポジションで募集があるか
  • 選考を無事通過できるか

といったことは運の要素が大きいからです。

再三にわたって申し上げていますが、転職は「運ゲー」要素が強いからです。この辺りも踏まえて検討してもらえるといいと思います。

そもそも、大企業で働くのが体質に合わないという人もいると思うので、そういう人はわざわざスクールに高い金を払ってまでお世話になる理由はないでしょうね。

それ以外の目的、例えば、

未経験からマーケティングを学んでWeb業界に潜り込みたいけど企業規模にこだわりはない

といった状況においてはWebマーケティングスクールは不要です。

なぜなら、中小規模の企業なら、リクナビやマイナビといった転職サイトにエントリーすれば未経験で門戸を開いている企業があるからです。

そうすれば、わざわざ30万-40万のお金を投資してまでスクールで学ぶ必要はなくなってきますからね。

私自身は完全にこっちのタイプでした。

周りの顔色を伺って各方面に忖度しながら働くよりも自由度高く働きたいし、どうせ数年でジョブホッピングするだろうという見立てがあったので、大企業でのキャリアは早期に諦めました。

和佐木
和佐木

というか、すみません。Webマーケティングスクールが存在していなかったので選択肢がそれしかなかったのです(笑)

未経験歓迎と謳っているかぎり、潜り込んでしまえばこっちのもんです。

インプットの猶予も与えられますし、失敗はある程度許容してもらえます。まあ、潜り込んだ後は自分次第なところはありますが。

選考を受ける前にどんな仕事内容なのか知っておきたいという場合も、実際に広告運用のノウハウ自体は安価にアクセスできます。

Googleで「Google広告 使い方」「Facebook広告 やり方」などと検索してみてください。かなり親切に解説してくれているソースを山ほど見つけられる便利な世の中です。

仮にそうだとするなら、知識やスキルは問題ではなく、「どの企業に応募できるか?」「未経験職種に対する選考対策がうまくできるか?」こちらのほうがボトルネックになってきます。

大手企業にエントリーできることや選考対策の面倒をみてくれることに数十万円の価値を見出せるなら、Webマーケティングスクールを使うのも1つの手段です。

Webマーケティングをイチから学びたい、すでにWebマーケティングに取り組んでいてさらにスキルアップしたい

という方にとっても、数十万円もするスクールに突っ込む必要はありません。

ありがたいことにWebマーケティング界隈はコンテンツマーケティングが盛んですから、オタクレベルでWebマーケティングに取り組んでいる人たちが無料でレベルの高い発信をしてくれています。

そういった情報にはGoogle検索からアクセスできますし、物足りなければ、数千円でアクセスできるWebマーケティング関連の書籍も活用できます。

すでにWebマーケティングに取り組んでいてさらにスキルアップしたい

という方においては、日々の業務から生まれる疑問や劣等感を燃料にして知識を増やしていけば十分です。

日々の業務の失敗や疑問から学習していけば知識やスキルは必ず蓄積していきます。

Webマーケティングスクールはカリキュラムを見てみても初心者向けのものです。それよりも現場レベルで発生する疑問や課題を解決していった方が血肉にはなります。

Webマーケティングをイチから学びたい

という方においては、

  • 将来的にどんな状態で働きたいのか?
  • そのためにはどんなステップを踏む必要があるのか?
  • そのために必要なスキルが本当にWebマーケティングなのか?

こういったことを十分に検討されましたか?

その上で、それでもWebマーケティングスクールを活用するのがベストと思えるのなら活用してみてもいいと思います。

もし活用するにしても、初期費用の投資が小さく、かつ知識の網羅性が高いあたりがリスクが少なくてベターなのではないでしょうか。

追伸

ここからはオフレコ話にはなりますが、Webマーケティングの支援会社の末端社員というのは、一番うまみがないポジションだと思っています。

広告主側もマーケティング費用を無駄にしたくないから圧力をかけてくるし。上司から綿密なレポーティングも求められます。

ここで疲弊してしまい「Webマーケティングはやめとけ」と言っている人が多いのも事実。

入り口は経験値をバンバン増やせる支援会社からでも構いません。ただ、将来的には最低でも広告主側に回ることで疲弊レベルは少しマシなものにできます。

さらに、Webマーケティングを会社のお財布のためではなくて、自分のお財布を太らせることに使えるようになると、人生楽しくなります。

現場からは以上です。

こちらの記事では、Webマーケター目線で目的別に効果的なWebマーケティングスクールを解説しています。興味のある方はぜひ。

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