コラム

「準備不足」による転職失敗を引き起こす人間の欠陥とは?

ほとんどの人は、「準備不足」な状態で転職活動を始めてしまっていると思います。

なぜなら、転職という行為自体、人間の特徴に逆光する必要があるからです。

ここ、特に転職で市場価値を上げていきたい人にも必ず頭に叩き込んでおいてほしいと思います。

それではどんな特徴が転職成功を妨げるのか?

ストレスによる認知機能の低下

人間は過剰なストレスによって認知機能、つまりはIQが低下します。

パワハラ体質な人間関係、休日出勤当たり前、サービス残業当たり前などなど...。

ブラックな職場で過剰なストレスを受けていたりすると認知機能が低下し、中朝的に報われる判断をするのが難しくなってきます。

ご縁があってとある会社をコンサルティングさせてもらうことになったのですが、中の人たちは肉体的にも精神的にも疲弊していて、なんでこんなことが野放しに?みたいなことが多々あります。

そりゃ放置してたらそうなるでしょ。みたいな(汗)

転職においてはネットを覗き込めば、「ストレスから早く脱するにはさっさと転職するのがおすすめ!」「合わない職場に勤め続けるのは時間のムダ!」みたいな広告メッセージが目に飛び込んできます。

こういったポジショントークは、頭の片隅にある「ああ、早く楽になりたい」「自分が受けている扱いは不当だ」という思考の養分になります。

肉体的、精神的に過剰なストレスを感じれば感じるほど、この傾向は強くなって中長期的なプランなど何も考慮しない、ただただ今の状況から逃れたい一心で「紐無しバンジージャンプ転職」をしてしまうのです。

②「早く決めたい」本能

人間のデフォルト設定で、中長期的に物事を考えるよりも、インスタントでより手軽な選択肢に飛びつきやすい設計がされています。

狩猟生活で食い繋いでいた時代は、狩りをして仕留めた獲物はすぐに食べないと腐ってしまうし、モタモタしていると、他の動物から狙われる可能性もあります。

だから「早く」「手軽に」という概念に飛びつきやすいという性質を持っているわけです。

もし職場に対してストレスを感じている人がいれば、「早く」「手軽に」問題を解消できることは魅力的に感じるはずです。

「中長期的に考える」や「計画的に行う」ことが重要視されるのは、狩猟採集時代からずっと時間がたった農耕が始まってからの話。

歴史的にみても「中長期的思考」よりも「短期的思考」が重要だった時代の方が圧倒的に長いわけで。

目標決めて計画立ててコツコツやって、、、というよりも、Youtubeとかエッチな動画で簡単に「楽しい」とか「気持ち良い」ことを優先してしまうんですね。

まあ、私は心当たりあるのですが(苦笑)

ちなみに日々目にしている広告も、この人間の本能的なメカニズムを逆手にとっています。

広告に「手軽に」「今すぐに」的なキャッチコピーを入れておくと、反応率がよくなることはマーケティングとか広告制作に携わったことがある人にとっては常識なのです。

※こういった知恵を頭に入れておくと、余計な出費を減らせるようになります(笑)

後悔しない「良い転職」がしたいなら、こうした人間の特徴を把握しておいて入念に準備してから活動することをおすすめします。

信じるか信じないかはあなた次第、ではありますけども。

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