- 何のスキルもない人はどうやって転職したらいいのか?
- スキルなしでも後悔しない転職をするためのポイントは?
- ノンスキル人材はどんな転職方法が効果的?
そんなテーマでお送りしていきます。
「スキルがないならスキルを身につけましょう」
「おすすめはライティング、プログラミング!資格ならこれ!さっさと申し込んでください!」
「スキルは転職エージェントが発掘してくれます!今すぐ面談へ!」
みたいな単純な話ではありません。
かくいう私自身も20代の頃はジョブホッピングを繰り返しました。
とてもじゃないけど「●●のスキルがあります!」と自信を持って言える状態ではありませんでした。
上場企業に新卒で入社したものの、誰かの役に立てている感覚、できることが増えて進化している実感も薄い。自分自身を「何者」とも言えない状態に焦りを感じていたものです。
そんな体験談も踏まえてお送りしていきたいと思います。
ちなみに私も簡単なプロフィールはこちらです。
・新卒で上場企業に入社も1年で退職
・30代前半で4回転職。そのうち20代で3回
・現勤務先Webマーケティング領域の責任者、採用担当兼任
・フルリモートワークしつつ、自分の会社も設立予定
早速みていきましょう。
本当に何も持っていない?スキルは所詮「こじつけ」
方法を語るまえに前提として、まず疑うべきは「本当に何のスキルもないのか?」ということです。
社会人として働いた経験があるなら、何かしらのスキルは身についてるはず。それをスキルとして認識できてないのでは?というケースは往々にしてあります。
スキルというと「プログラミングスキル」「揺るぎない営業スキル」「Webマーケティングのスキル」などをイメージするかもしれません。特定領域の知識や経験はいわゆるハードスキルと呼ばれています。
もしハードスキルがないならソフトスキルで押していくこともできます。
「コミュニケーション力」「分析力」「リスクにいち早く気付ける」「細かいところにも気が回る」なども立派なスキルです。
日本人って謙虚で自己アピール下手な人が多い印象。それは海外出身の人と働いてみて相対的に感じます。
正直な話、スキルや強みの類はこじつけで十分です。
少し私の実体験をお話しします。
新卒で入社した上場企業を1年で退職した私は、専業で輸入物販に取り組んでいました。海外から商品を仕入れて、日本とのサヤで利益を取るのです。
行き詰まりを感じた私は会社員に戻ろうと再度就職活動を始めます。
その時の就職活動では一丁前に「経営者目線で仕事ができます」と自己PRしていたものです。
弱小個人事業主が経営者目線とは、今考えればめちゃくちゃ恥ずかしいのですが...(笑)興味を持ってくれる面接官がいたのも事実。
視野狭窄に陥っていて、目に見える狭い範囲で自分と他人を比較していると苦しくなります。視界を拡げてみると、自分のできること、してきたことを必要としている人は必ずいます。
実際に転職する場合に、ルートはどんなものがあるでしょうか?
【何のスキルもない人の転職ルート①】同業界・職種を狙って転職する
同業界、同職種への転職を狙うなら、これまでの経験や実績をPRしていけば、スキルを強調しなくても転職は可能です。
食品業界の営業が別の食品メーカーの営業に横滑りしたり、同業他社の事務職へなどなど。
ただし、経験や実績を基盤にした強みのアピールと、現職をやめるそれらしい理由付けは不可欠です。
面接官の立場なら「なぜ同じ業界の同じ職種に?」「なぜ現職じゃダメなの?」というのは気になりますからね。
【何のスキルもない人の転職ルート②】スキルを自己発掘して未経験職種にエントリーする
未経験職種へのチャレンジも考えているならこの方法です。
これはやや若手向けの選択肢になると思います。具体的には第二新卒だったり、ギリギリ30手前の人のための方法です。
まずはエントリーしたい職種の業務内容をよく調査します。それから業務内容と関連がありそうなソフトスキルを、これまでに取り組んできた職務経験から導き出します。
ここで友人の具体例を挙げておきましょう。
例えば、友人に役者の卵だった人がいます。彼はギリギリ20代のタイミングで役者に見切りをつけて一般企業に就職しようとしていたそうです。
将来的にお金に困りたくないからセールスのスキルを身につけよう。そう考えて色々リサーチしているとテレビショッピングの会社を見つけます。
健康食品とか、電化製品とかテレビで紹介してるのを見たことがあると思います。「今だけお値段●●円!さらにこんな特典もつけちゃいます!お申し込みはお電話で!0120...」みたいな。
彼は役者経験から、人を魅了するシナリオとは何かを理解していました。そこでテレビショッピングのシナリオライターとして活躍しています。
勘が鋭い人はお気付きかもしれません。シナリオ考えるのは役者じゃなくて脚本家では?と(笑)
彼曰く、役者をしていれば脚本家のシナリオを散々演じてますから、自分も短尺番組のシナリオくらいは書ける感覚は持っていたそうです。
これもこじつけですよね(笑)
このパターンで転職を狙うなら、間違えても転職エージェントではなくて転職サイトから応募することをおすすめします。転職エージェントはステップアップ転職するために使うものです。
あと、ハローワークはおすすめしません。採用コストをかけられない、かけたくない会社が使うものです。
元気な会社は採用コストをかけてでも戦力になる人材を採ろうとしますし、採用コストがかかっている分、短期離職を防ぐために教育に力を入れていたりします。
そうでない会社はお察し、ということです。
【何のスキルもない人の転職ルート③】スキルを獲得してから転職活動に臨む
もし急を要していないのなら、何かしらスキルを身につけてから転職するのは一つの方法です。
現職で経験できることを深掘りしてもいいですし、今なら空き時間で安価にスキルを習得できるプラットフォームも充実しています。こことか最近有名ですよね。
私も半年かけてTOEICを取得してから転職活動に臨んだら、間違いなく選択肢が増えました。
ただし、何に取り組むかをイメージで選んだり、適当に選ぶことは避けた方が吉です。
スキルを身につけるには、時間もお金も投下する必要が出てきます。
会社勤めしながらとなると、時間も限られてきます。
あなた様の貴重なリソースを割くなら、どうか入念にリサーチしてから取り組むことを決めてください。
数年後どんな状態になりたいか?その状態を実現するためにあった方がいいスキルは何か?そのあたり自問自答しながらリサーチすると捗ります。になるためにそのために必要なスキルは何か?
私の場合、何者とも言えなかったアイデンティティ喪失期の20代の頃は、マーケティングのスキル。時にWebマーケティングのスキルにリソースを投下してきました。
場所の制約を受けず働きたかったのと、ジリ貧生活は避けたいという理由からです。