大企業で仕事をしているとたまに感じる、
「無駄な仕事が多いな」
「つまらん仕事ばっかりだな」
「そもそもこれ仕事って言えなくないか?」
みたいな感覚。
新卒時に1000人規模の上場企業で仕事をしてきました。さらに転職先のベンチャー勤務時にも大企業経験の長い管理職の元で働いていたときにも、その違和感にウンザリしていたことは記憶に新しいです。
例を挙げると、
- 些細なことでも部署を飛び越えて物事を相談するには上司の許可が必要
- 現場を把握してない役員に承認をもらうために50ページ近くの資料を作成。その作成期間が1ヶ月。さらに承認をもらうまでに1ヶ月。
- 3人のチームなのに、まるで10人以上の部署を率いているかのように振る舞い、口は動かすけど手は動かすことができない管理職
- 何の仕事をしているのか、何のスキルを持っているのか分からない中高年社員がいる
- 取引先企業を審査しなければならず、仕事に取り掛かるまでに2〜3週間かかる
などなど。
大企業と中小企業の両方を経験してきた所感では、大企業の仕事の進め方ってかなり独特です。
特に、勤めていたベンチャーが上場を目指していた時があったのですが、仕事の進め方だけ大企業に近づけた結果、車内がギスギス、業績も悪化してしまったこともありました。
そんな仕事の進め方に、疑問や違和感を感じるうちがまだ救いです。
一方で大企業で出世できない、する気もない人が、「大企業でヌクヌク」とか言って油を売ってるうちに、茹でガエルになるシナリオが一番リスキーなのではないでしょうか?
状況が悪化していることに気づかず、ある日突然人員削減の対象になって、転職しようにもどこにも転職できない。他の企業で転用できるスキルも身についてなくて、訳のわからん中小企業に行くしかなくなる、みたいなシナリオです。
脅しているわけではありませんよ。
大企業が人員削減なんてすでに起きてますからね。富士通、博報堂、パナソニックといった誰もが知っている企業でさえも近年で早期退職を推奨したり人員削減してます。
あの夢の国にも影を落としていることは話題になりました。
それに、大企業の中の人に最適化されたスキルセットが、他の企業でも役立つという保証はどこにもないのです。
大企業がめんどくさい、うんざりなら脱出を計画。でもその前に骨の髄までしゃぶりつくそう
大企業の待遇の厚さは明らかなアドバンテージです。
そういう意味では、資産や万が一のときのセーフティーネットを作るには大企業の環境ってもってこいだったりします。
そのアドバンテージがあるからこそ、できることにツバをつけておいたほうがいいです。
ちなみに、資産って自分のポケットにお金を入れてくれるものです。逆に負債とは自分のポケットからお金を奪っていくものと言われてますよね。
金融資産にしても、大企業で待遇が良いうちにできるだけ手元に残して、将来のなりたい姿に近づくための再投資に回しましょう。お金は交換のツールです。何に変えるかで人生ガラッと変わります。
スキルや人脈もお金で買うこともできますからね。
お金という道具を使いこなし、仕事や遊びの質をあげるのに夢中だった。けれど道具をいっぱい持ちたいとは、まったく思わなかった。
道具ばかり量を揃えてほとんど使いこなせなていない中年に、なりたくはなかった。ある道具を使いこなして、そこで得られる「信用」が、本当の価値なのだ。
東洋経済オンライン - 堀江貴文「お金は自分にとって爪切りと同じ」「お金があれば幸せになれる」という勘違い
それに、多くの人は資産というと、金融資産を思い浮かべます。
ですが、それだけでは資産の特徴を正確に捉えられているとは言えません。
例えば、特定領域に関する知識やスキル、人脈もポケットにお金を入れてくれる可能性がありますよね。そういう意味では立派な資産と言えるでしょう。
いざ会社に没落の予兆がみられたら脱出する時に命綱として機能する可能性もあります。
私のリスペクトしている人から聞いた話で、お金は使ったら目減りしますが、人脈やスキルは使えば使うほど強固なものになっていきます。どちらを蓄積するのが良いかは一目瞭然です。
これ、しれっとすごいこと言っています。使えば使うほど増える資産もあるということです。
ここでは市場価値が上がらない。すぐに転職しよう。副業して自分で稼げるようになって独立しよう。フリーランスになろう。
まあ、そう焦らずに。
はやる気持ちを抑えて、活用できるものは骨の髄までしゃぶり尽くして、着々と準備をしてからXデーを迎えることをおすすめします。