転職講座

【当たりを確実に引き当てる】優良転職エージェントの探し方・選び方

先に断っておきますが、私は転職エージェントに散々お世話になっています。

私も含めヘッドハンターから声がかからない凡人にとって、転職エージェントのリソースを活用させてもらい、パートナーとして効果的に活用した方が「良い転職」はできる可能性が高いからです。

そこで肝心なのが、転職エージェントの探し方・選び方です。

ビジネスにおいても有力な企業とパートナーシップを結ぶことは、成長を加速させるのに欠かせません。我々とエージェントも同じ関係性と言えます。

こちらの記事では「おすすめ転職エージェント○選!」という記事が、1mmもあなたの役には立たない理由を解説してきました。

簡単にまとめると、

  • 転職エージェントはエージェント個人の能力や人間関係がモノをいう部分が大きいがゆえに、会社で選んでもあまり意味を成さない
  • 「おすすめ転職エージェント○選」なる記事は、あなたの転職成功ではなく広告収入目当て
  • 「他人からおすすめされる転職エージェントを選ぶ」のではなく「あなた自身が優良なエージェントを発掘していく」のがおすすめ

といった真実に切り込んできました。

ポイントは「他人からおすすめされる転職エージェントを使う」のではなく「あなたにとっての優良エージェントを発掘していく」

ここを深掘りしていきたいと思います。

【NG】他人からおすすめされる転職エージェントを使う

まず、「他人からおすすめされる転職エージェントを使う」パターン

「転職エージェント おすすめ」などと検索

表示結果をあてにして、記事中でレコメンドされている転職エージェントに思考停止で申し込む

これでは、良いパートナーシップを結べるエージェントに出会える確率は低いとお伝えしてきました。

理由として、こうした記事は「あなたの転職成功」ではなく「広告収入目当て」で書かれたものだからです。

転職経験もあるのかないのかわからない広告屋が、広告収入目当てで書いた記事を鵜呑みにするのはもってのほかです。

【推奨】優良エージェントをあなた自身が発掘する

対照的に「あなたにとっての優良エージェントを発掘していく」とは?

これには少し前提知識が必要です。それは、「転職は運ゲー」であるということです。これは自分でコントロールできない不確定要素があまりにも多いからです。

転職活動が「運ゲー」である理由

あなたがヘッドハンターから声がかかるわけではなく、自分から転職活動に踏み出したという場合は、あなたの転職に力を尽くしてくれるエージェントを、おみくじで大吉を引くかの如く引き当てる必要があります。

ところが、転職エージェントは全国2.3万社、大手のエージェントには数百人のエージェントが在籍しているのです。

さらに、「あなたの希望に沿った企業でポジションがオープンになっているか?」「オープンになっていたとしても求人に出会えるか?」などなど不確定要素が盛り沢山です。

これを「運ゲー」と言わずに何と言いますか?

逆境を跳ね除けてきた秘技:運ゲーを制する戦い方

ゲームの特徴を把握できたのなら、良い結果が出そうな行動を増やし、逆に悪い結果が出る行動を減らすことで勝率を高めることができます。

転職が「運ゲー」であることを理解したのなら、運を制するための原理原則に従って行動を起こせばいいのです。

ちなみに、こんなことを提唱している転職本やインフルエンサーはほぼいません。

むしろ私なんて大手企業に長年勤めてきたわけでもなく、転職回数も増えてしまい、キズモノ扱いされても仕方ないような経歴なのです。

(そのアドバンテージを覆すための努力はしてきたつもりではありますが)

それでも給与も不満を感じない程度には貰えて、フルリモート&フレックスで働けているのは正攻法ではなくゲリラ戦略で戦ってきたからに他なりません。

あなたがエリート路線を走ってきたのでないなら、正攻法よりもゲリラ戦略で戦ったほうが報われる場合もあるでしょう。

おおっと、また話が少しズレてしまいました。元に戻します。

「運を制する?そんなことできるの?」という声があちこちから聞こえてきます。

実は運を味方につけるための方法はアカデミックの世界でも研究対象になっていて書籍ベースで公開されているものもあります。

せっかくなので、この中でも転職エージェントの発掘に応用できそうなマインドセットやアクションプランを抽出してお伝えしておきます。

こちらの内容を応用することで、おみくじで大吉を引き当てるかのように、優良転職エージェントも引き当てられる確率が高まります。

当たりエージェントを引き当てるプラン①:トライ数を増やす

前提として、運を手繰り寄せるには試行回数を多くすることです。

エージェント選びにおける試行回数とは、エージェントと接触することといえます。複数人のエージェントと接触し、利用価値があるエージェントを複数人運用するのです。

神社のおみくじは大体の場合、1回100円です。しかし、転職エージェントへのアプローチに回数制限はありません。

“一回の目的ある賭けにはある程度の成功確率しかないとすると、賭けの回数を増やせば増やすほど、成功しやすくなる。何度も挑戦すればするほど、うまくいく確率は高くなるというわけだ。”

フランス・ ヨハンソン. 成功はランダムにやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方 (Japanese Edition) 

ここ、意外なことにやってる人が少ないんですよね。転職エージェントを1つしか使ってはいけないというルールはないのに。

それに今はリモート面談も当たり前になり、相手先まで足を運ばずに、オンラインで打ち合わせ→求人紹介→選考対策を進められるのも求職者にとっては追い風です。

転職エージェントの種別

エージェントも業態によって特色があります。

  • 求人データベースが豊富な大手のエージェント
  • マッチングの質に自信がある中小のエージェント
  • 特定の業界に特化したエージェント

経験上、大手のエージェントは10社とか20社分の求人をドサっとぶつけてくるのに対して、中小のエージェントは3〜5社くらいを様子見で紹介してきます。

紹介されたら、エージェントにフィードバックを入れながら希望に近い求人を発掘していく流れが一般的です。

ただ、経験の少ないエージェントにあたってしまうと業界や職種に対する理解が及ばないのか、一向にマッチングの質が高まらないこともあります。

「ソレジャナイ感」が続くようならやり取りを続けるのはムダです。

我々は人生をかけた転職です。若手エージェントの経験蓄積に付き合う必要はありません。

担当者を変えてもらうという方法もなくはないです。ただ、私はその会社とは決別することをおすすめします。

そもそもエージェントと転職者のマッチングの質が上がらない社内体制になってる可能性もあるからです。

当たりエージェントを引き当てるプラン②:エージェントの力量を見極める

エージェントを見極める時の基準について1つお伝えしておきます。

それは、「意外な求人」「チャレンジングな求人」をあえて紹介してくれるエージェントです。

転職エージェントは、あなたの転職成功が売上となります。故に「転職が決まりやすい安パイな求人」を紹介してくる傾向があります。

一方で、スキルや希望を鑑みて、良い意味で想定外の業界や職種を紹介してくれるエージェントもいます。

「あなたの経験やスキルでは、こういうポジションにもエントリーできますよ」と。こうした提案は、業界や職種のことをエージェント自身が深く理解してないとできません。

ビジネスは価値の交換であるという前提があるとするなら、自分がたくさん持っているものを、少ししか持っていない人に提供することで十分な対価を受け取れます。

例えば昨今、AI関連の知見は多くの企業が必要としていますが、人材の頭数が足りてません。だから、人工知能関連のインプットが豊富な学生は新卒でも高い給与を支払われるのです。

「あなたの経験やスキルはどこで高く売れるか?」を自分が見えていなかった観点から教えてくれるのが、私にとっての優良転職エージェントだといえます。

こうした良い意味で「想定外の求人」は、転職エージェントの介入なしには出会うことはできないでしょう。

私自身も4度の転職を経て、本質的な意味で転職エージェントの介在価値とは、ここにあるのではないかなと思うわけです。

大事なポイントは十分に理解していただけたと思うので、比較検討に値しそうな転職エージェントもここで挙げておきます。

比較検討に値する転職エージェント

当たりエージェントを引き当てるプラン①:接触数を増やす」でエージェントは複数社運用することをご提案しました。

この複数というのは、”特色の異なる”複数社がおすすめです。

転職エージェントの種別

  • 大手エージェント
  • 業界・職種特化エージェント
  • 中小規模のエージェント

経験上求人案件の紹介の仕方として、大手のエージェントは求人を10〜20社まとめて紹介してきます。ドサっと紹介してきて「好きなの選んでね」みたいな数打ちゃ当たるスタイルです。

業界特化・中小規模のエージェントは、3〜5社紹介してきて、こちらの意向に沿っているか確認→ズレを修正したり角度を変えて何社か追加提案、といった流れを踏むエージェントが多かったです。

彼らは保有求人数では大手には敵いません。それでも生き残っているのは、マッチングの質を重視していたりするからです。

転職の進め方によって、合う合わないが出てくるので、どちらのタイプもエントリーしておくことをおすすめします。何しろ「運要素」が強い転職ですから。

エントリーすべき大手転職エージェント

大手の転職エージェントは、リクルートエージェントDODAのどちらかにエントリーしておけば十分です。

「担当になったエージェントがあまりイケてないんだよなあ...」というようなら、パソナに切り替えてもいいと思います。

あなたが若手だろうが中堅だろうが、営業だろうがエンジニアだろうが求人は潤沢に保有しているのが大手エージェントです。

第二新卒や20代なら若手の転職支援を強みとしているマイナビエージェント。年収500万円以上のミドル〜ハイクラスや、外資も検討したいならJAC Recruitmentビズリーチは特におすすめです。エージェントの質も高く、求人データベースも充実しています。

中小規模の転職エージェントの探し方

大手の他には中小の転職エージェントにも接触を試みましょう。

中小や業界特化のエージェントと出会うには2パターン方法があります。

1つはエージェントを探して直接登録することです。

もう1つはあなたが転職希望者のデータベースに登録することで、エージェントからのコンタクトを待つ方法です。

転職者データベースは、マイナビエージェントサーチビズリーチが有名どころです。IT, WEB業界ならワークポートもデータベースは充実しています。

ここには中小の転職エージェントの”いけす”のようになっていて、あなたの登録を今か今かと待ち構えています。

登録後に”エサ”に食い付くかのようにスカウトメールが送られてくるので、複数のエージェントと接触して比較検討してみると面白いです。

目的はあくまでも、複数のエージェントにコンタクトをとって比較検討するため、ということはお忘れなく。

以上が転職エージェントの選び方、探し方です。

転職活動に本腰入れるなら複数エージェントの活用はマスト

ちなみに転職活動はスピードが勝負です。

「別に急いでないから」と言ってダラダラやっていると、エージェントからも「この人転職意欲低いな」と後回しにされてまう→さらに泥沼化して長期化する負のスパイラルに陥ってしまいます。

本腰を入れるタイミングでは2〜3社の有力な転職エージェントを運用すると、求人の数には困ることはありません。

ちなみに...

私自身の転職を振り返ってみると、成功だったといえる転職にも、失敗だったといえる転職にも転職エージェントの力が及んでいます。

ただ、失敗した時は転職エージェントがいてもいなくても失敗していたと思います。

なぜなら、私自身が転職のために良い準備ができていなかったからです。

ただ、転職に成功した時は、間違いなくエージェントの力がなければ転職先の企業に出会えてません

直近の転職では、6社くらいの転職エージェントとコンタクトを取り、職種への理解度が高かった3社のエージェントを運用していました。

結果的には一番最後にコンタクトを取ったエージェント経由で転職が決まったんですから、何が起こるか分かりません。

結論、転職エージェントは転職においてスルーできない存在なのです。

おわりに

エージェントにコンタクトを取るタイミングは、自己分析や応募書類の準備が完了してからにしましょう。

再三お伝えしていますが、転職は自分自身を売り込む活動なのです。

営業資料もロクに揃えられない会社が営業にきたらどう思いますか?「ちょっと詳しい説明はできないのですが、とりあえず売り込みに来ました」という営業マンには塩対応するでしょう。

エージェントにも塩対応されないように、しっかり準備した上で売り込みにかかることをおすすめします。

「準備?なにそれ美味しいの?」という方は↓もご参考に

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