非エリートな我々がそれなりに融通の効く状態をキープしつつ働きたいなら、その状態を実現するまでの可処分時間の使い方がカギになってきます。
食事、睡眠、仕事、育児、家事などの必須タスクを差し引いて残った自由時間のことですね。
似たような言葉で可処分所得という言葉がありますが、こちらは収入から家賃や食費などの生活費や貯蓄を差し引いた、自由に使えるお金を指します。その時間版が可処分時間。
平均可処分時間は6時間20分
2021年の総務省の統計によると、我々の平均可処分時間は6時間20分です。
6時間20分と聞くと、結構まとまった時間持ってるなという感じがします。会社と家の往復みたいな生活してると体感値とのギャップに驚くかもしれませんが。
可処分時間の推移は?
上のグラフで推移を見てみても、男女の平均値で6.22(2016年)→6.16(2021年)です。”あくまでも統計上は”ほぼ変化なしと言って良さそうです。
5年前からの推移をみても、食事・睡眠・仕事・家事などの時間を除いた休養・娯楽・学習などが入る時間は顕著な増減はみられませんね。
個人的に時間がどんどん過ぎ去ってる感覚があるのは、歳のせいなのかもしれません。(笑えん)
それから、学習、自己啓発時間が少なすぎますね。13分ってw
これは日本の社会人が勉強しないと言われるのも納得のデータです。
リモートワーク・テレワークなら可処分時間は更に増やせる余地がある
ご紹介した統計だと、通勤時間は可処分時間6時間20分の中に含まれていません。
つまりは、リモートワーク、在宅勤務ができれば可処分所得はもっと増やせる余地があるという。
ドアtoドアで1時間通勤してる人なら、フルリモートできるとどれだけの可処分時間が増えるのか?
- 1日で2時間
- 1週間で10時間
- 月間で40時間
月40時間というと、1日半以上の可処分時間を増やせる計算です。毎月1.5日の有給が支給されるようなものじゃないですか。
数十年働くと考えたらチリツモで恐ろしいことになりそうです。。
求人広告に「リモートワーク可」と謳うことで転職希望者からの応募が増えるというのも頷けます。
まだ20代の若手なら、リモートワーク可能な業界・職種を選択しておく、選択できる自分になっておくというのも、生涯に渡って可処分時間を増やすためのアイデアとも言えます。
ITやWeb系の技術職ならリモートワークは普通だし、営業職でも無形商材かつ単価がそこまで高くない商材ならオンラインで商談も完結させる働き方が叶います。
あなたの可処分時間は常に狙われている
それから可処分時間を語る上で、スマホやデジタルコンテンツの興隆は無視できないトピックスです。
スマートフォンというデバイスの登場で、可処分時間をローコストで中毒性の高い暇つぶしができるようになってしまいました。
ゲームだったりSNSだったり動画だったり。リアルよりもスマホの中の世界に夢中な人が圧倒的に増えている世の中です。
電車に乗ればスマホ奴隷(おっと失礼)を多く見かけられますし、何年後かには腕に埋め込めるようになるんじゃないでしょうか。
この辺りもマーケティングに携わっていると手に取るように分かるのですが、企業はあの手この手を駆使して自社のサービスやコンテンツを消費するように仕向けてきますよね。
まあそのおかげでリモートで働けてる側面もあるので、「どの口が言うw」と笑われるかもしれませんが。
時間泥棒を厳しく監視しつつ、いかに自分にとって有意義なことに可処分時間というリソースを投下できるかで人生決まってくるんじゃないでしょうか。
大袈裟ではなく。