最近、副業としてWebライターに興味を持っている人が増えてるようですね。
「会社の給料も上がらないし、副業を始めよう」
「文章を書くなら自分にもできそう」
「先出しのコストが少ない副業をやりたい」
という方にとって、パソコン一つで始められるWebライターは魅力的に見えるはずです。
一方で、いくら副業とはいっても自分の適性にハマらない仕事は二の足を踏んでしまうと思います。ただでさえ会社の仕事でヘロヘロになって帰ってきて、そこからまた向いていない仕事をするなんて修行感満載じゃないですか(汗)
かく言う私も、実は副業でWebライターとしてクライアント企業と直接契約して、月に3〜4記事を納品していたことがあります。また、発注者側としての経験も持っていたりします。
その経験も踏まえて、Webライターに向いている人の特徴や必要なスキル、そして実際に取り組んでみたギャップについてもお伝えしていければと思います。
1. Webライターに向いている人の特徴6選【体験談や主観含む】
Webライターを経験してきた立場、Webライターに仕事を発注してきた立場から、Webライターに向いている人の特徴を解説します。
①文章を書くのが苦ではない
ここでのポイントは、「苦ではない」レベルで問題ないということです。そもそも文章を書くことを苦痛を感じてしまう人は、Webライターの仕事は修行となってしまいます。
逆に「文章を書くのがどうしても好きなんです。」という方にとってWebライターはそこまで楽しいと思えないかもしれません。その理由は順を追って明らかにしていきます。
②好奇心が強い
好奇心の強い人はWebライターの仕事を大いに楽しめるはずです。今って記事メディアを作りたい企業がどんどん増えているので、様々な業種の企業がライターを募集しています。新しいことを知るのが好きな人は、おもしろがりながら執筆できます。
好奇心旺盛な性格から、「いろんなことに首を突っ込んできました」という人は実体験を活かした守備範囲の広さをウリにできるかもしれません。
③向上心が強い
文章には絶対的な「正解」がありません。同じ文章を納品したとしてもクライアントや掲載メディアによって異なるフィードバックが返ってきます。
「もっと読み手の役に立つ情報提供をしたい」「もっと伝わりやすい文章を書けるようになりたい」という向上心が尽きない人にとってWebライターは面白い仕事です。
④人の気持ちに寄り添える
Webライターが書くコンテンツは、主に読者の悩みを解決するための記事です。読者の感情を想像しながら「どんなことに悩んでいるか」「どんな内容なら腹落ちしてもらえるか」を考えて書き進めていきます。
また、発注者であるクライアントの意図にも寄り添うのもお忘れなく。基本的に発注者企業はWebメディアを使ってアクセスを集めたい、マーケティングに役立てたい、という意図のものWebライターを活用していることを理解しておく必要があります。
⑤視点の移動の自由度が高い
自身の主観に偏らずに、読者目線で有益なコンテンツに仕上がっているか、一方でクライアント目線でも良質なテキストに仕上がっているか、などなど注意することが多いです。
これは広告業界経験者なら当たり前ですが、たとえ真実だったとしても、発注企業にとってネガティブな要素は含まれていないかなど、気にかける必要はあります。複数の視点から物事を考えられる人が重宝されるということです。
⑥特定領域における専門知識がある
特定領域の専門知識を持っていたり、資格保有者は、Webライターとして高収入を得やすい傾向にあります。専門的かつ需要が高い内容は誰にでも書けるものではなく、書き手も少ないためレア度が高まるのです。
高単価のジャンルの一例としては、金融系、不動産系、医療系があります。経験を活かして執筆できる人は高収入を目指せます。
2. Webライターに必要なスキル5選
続いてWebライターとして仕事をしていく上で、「これは外せないよな」と感じたスキルを紹介していきます。
どれもこれも後天的に身に付けられるスキルです。案件をこなしながら磨いていく、というのもアリですね。
①論理的思考力
Webコンテンツにおいては、読んでもらうだけでなく、その先の納得してもらったり、行動を促してこそ価値があります。読者に腹落ちしてもらうためには、「伝えたいこと」と「その理由」が明快でないといけません。
「結論を述べたら理由はセットで」口を酸っぱく言ってくる発注者もいるくらいです。論理的思考というと、苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、これは「なぜ?」とセルフツッコミする癖を付ければ徐々に身についてきます。
私も社会人ホヤホヤの頃は、こういった初級者向けの本とか読んでた記憶がありますね。
>>そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?
②情報収集力
これ、Webライターを行う上で一番重要なスキルだと思いますね。コンテンツ作りのための素材集めに、インターネットや新聞、本を使ってリサーチを行うわけですが、正しい情報と誤った情報が混在していて、情報の取捨選択する力が求められます。
クライアントから「ソースは?」と聞かれた時に提示できるレベルまで情報の信憑性は高めることが求められます。面倒な分、情報収集が甘々なWebライターがなんと多いことか。。
③情報編集力
読者に理解を促す、納得してもらう、行動してもらうためには、情報を提供する順序、提供する形式が鍵です。「まずは読者が知りたいことを伝える、その後で重要な情報を補足していく」や、「数字やグラフを使って理解しやすい資料に仕上げる」など情報を加工、編集できるとより良いコンテンツを作れます。
よく言われているのはプレゼン資料を作るように、Webのコンテンツも作るということです。ライターだから書くだけでいいや、といった姿勢では受注単価がいつまでも上がっていかないジリ貧確定です。
④フレキシブルな対応
クライアントワークしたことがある方ならイメージできるかもしれませんが、クライアントごとに執筆ルールが違ったりします。例えば、文体やルールの指定があったり、時にはインタビュー取材や写真撮影が必要になったりする場合もあります。
これを仕事の守備範囲を拡げる機会と捉えられるか、ライターの仕事じゃないと捉えるかはあなた次第です。
⑤コミュニケーション能力
日頃の業務連絡はもちろん、コンテンツ制作においてもクライアントの意向を察知するコミュニケーションスキルはマストです。そもそも、文章を書くことも読者とのコミュニケーションと言い換えることもできますし。
話す、聞く、書くのレベルを上げていけば、その分仕事のクオリティにも直結していきます。つまりは収入にも跳ね返ってくるということです。
フェースtoフェースでは雰囲気で誤魔化せることも、オンラインでは雰囲気では伝えられませんからね。
3. 【ネガティブ or ポジティブ】Webライターが感じやすいギャップ6つ
最後に実際にWebライターとして仕事をしてみて、私が感じたギャップをご紹介していきます。
まあ、何か新しいことに取り組む時には、事前に想定していることと実際にやってみて「思ってたのと違う」と思うことはしょっちゅうあると思います。
取り組む前に、少しでもそのギャップを埋められるといいのではないでしょうか。
①書く以外の作業が多い
Webライターというと文章を書くイメージがありますよね。実際には文章を書く以外の作業も多く、書き始めるまでの準備に想像以上に時間がかかります。
クライアントとの打ち合わせ、情報収集、情報の裏取り、コンテンツの骨組みとなる構成作りなどなど、本文の執筆前にいくつもの工程が入ってきます。
早く制作しないと売上にならない。一方で読み手の役に立とう、クライアントの役に立とうと思えば思うほど、下調べが慎重になるというジレンマはありますよね。
②自分の意見を発信することは少ない
ライターと聞くと自分の意見を書いたり、個性的な文章を求められたりするイメージがあるかもしれません。実際のところWebライターは、クライアントに提示された検索キーワードに沿って実益の見込める文章を書くことが多いです。
文章を書くのが好きな人のなかには、自分の意見を発信するのが好きなんですという人もいるかもしれません。そういう方にとっては、Webライターは少々退屈かもしれません。自分の意見を発信したいならブログで発信することをおすすめします。
③収入を得られるまでに時間がかかる
Webライターとして一般の会社員レベルの収入を得るためには多くの時間がかかります。そもそも案件1件あたりの単価が安いので、時給換算すると500円以下になることもあります。
自分で手を動かせなければ案件を進めることができない労働集約型の仕事で、なおかつ差別化が難しい仕事です。十分な収入を得るにはそれなりの時間がかかるということです。
④営業力が必要
営業と聞くと嫌悪感を持つ方も多いと思いますが、自ら案件を獲得しに行かない限り仕事は向こうからやってきません。
まあ今の時代は発注したい人が集まるクラウドソーシングが充実してます。そこで営業するのがとっかかりとしては良いのではないでしょうか。実績を重ねるうちに紹介で人脈を拡げるライターもいます。
ここまではネガティブなギャップを紹介してきましたが、一方でポジティブなギャップもあります。
⑤思いがけない経験が活きる
Webライターをしていると自分の過去の経験が活かして執筆できる案件に出会うこともあります。実体験を元にした文章は説得力のある内容になるため、クライアントから重宝されます。たとえそれが失敗談だとしても、です。
私も個人事業主として開業していた頃の確定申告の経験が生きたこともありました。別に私は税金の専門家というわけではないです。専門家レベルではなくても記事は書けますし、それを求めているクライアントもいるのです。
⑥高単価案件を持っている人もいる
執筆経験や専門分野によっては高単価で仕事を獲得している人もいます。執筆経験を重ねれば単価の値上げを交渉できたり、金融や医療関係、資格保持者が絡む案件は高単価で募集されていたりすることも多くあります。
収入アップを図るためには、なる早で実績を作って、ライターとしての単価を上げる、高単価で発注してくれる発注者とつながる、ライターをマネジメントする立場になる、などの工夫次第です。
かくいう私がWebライターしていた時は、記事単価2〜3万円で仕事をしていました。
さいごに【暴露:Webライターとして稼ぐ裏街道】
ここまで延々と書いてきましたが、Webライターって大変な割に儲からない仕事です(笑)。案件によっては時給数百円レベルから脱するまでが遠いですし、質の良い発注者と関係性を作るのがまず大変です。
もし月数万円単位で収入アップしたいなら、私なら会社で残業します(笑)。残業代が出ないなら、そんな会社とは決別して転職を検討したほうが収入はの跳ね返りは早いです。
もしどうしてもパソコン一台で文章を書くことを仕事にしたい、ライターとして生計を立てたいなら、ライティングスキルの中でも特に価値の高いスキルを身につけることで市場価値は上がっていきます。あるいは文章を書くにしてもブログをやるとか。
そのあたりは別の記事で解説していこうと思います。
今日は以上です。