- ブログをやるとWebマーケティング職への転職が有利になる?
- ブログ運営で得られるスキルを転職にどう活かせる?
- ブログ経験でWebマーケティング職へ転職を成功させる方法は?
こんな疑問を解消していきます。
SNS界隈では、
「副業ならブログ!」「ブログやらなきゃ損!」
みたいな風潮が強いですし、ブログ運営の経験はWebマーケティング会社への転職に有利だと言われています。
これは本当なのでしょうか?
Webマーケティングに携わってきた当事者の立場から、ブログ運営経験がWebマーケティング職への転職に活かせるのか、本当のところを解説していこうと思います。
結論:ブログ経験はWebマーケティング職への転職に役立つのか?→職種による
結論として、Webマーケティングの実務経験がなくても、ブログ運営経験を元手にWebマーケティング職への転職は可能です。
ブログ運営経験は転職に役立つのは間違いありません。
ただ現場目線の回答は、
職種による
です。
その理由や、具体的にブログ経験を活かせる職種についてみていきます。順を追って解説していきます。ではでは参りましょう!
Webマーケティング転職にはブログ経験が役立つ理由
まず、ブログ運営経験が転職に役立つ理由は2つです。
①ブログ運営がWebマーケティングそのものだから
②ブログ経験や実績が評価に直結するから
具体的に見ていきます。
理由①:ブログ運営はWebマーケティングそのもの
そもそもマーケティングとは、商品やサービスが売れるための仕組みを作ることです。つまり、商品をを欲しがる人を集めて(集客)、購入してもらう(販売)必要があります。
ブログ運営で収益をあげるには、商品をブログ来訪者に販売したり、アフィリエイト報酬の発生する商品をブログ上で紹介して買ってもらう必要があります。
このオンラインで見込み客を集めて、商品を販売するプロセスがWebマーケティングそのものと言えます。
✔︎Webマーケティングに必要な要素
- 見込み顧客を集めること=集客
- 顧客に商品を購入してもらうこと=販売
「ああ、ブログ書けばいいのね」「アメブロやってたことあるから楽勝」と思った方、残念ながらそれはマーケティングではありません。
「Market(市場)」に「in(入る)」から「Marketing」なのです。
人がお金を落とす市場(=Market)で売上を捻り出す工夫をしない限りは、Webマーケティングのスキルは身に付かない=収益化が難しいのがブログ運営です。厳しいこと言いますが、日記レベルのブログはマーケティングとは言えません。
今となっては事業会社がブログ型のメディアを作って集客したり、メディア制作の支援会社が多くあるので、そういったポジションへの応募にブログ経験は役立ちます。
理由②:ブログの実績は市場価値に直結する
自分でPDCAを回してブログ運営で収益をあげようとしてきた取り組みは企業から評価されます。
✔︎実績の例
- 月間1万PV以上
- ブログアフィリエイト収益発生:月1万円以上
- ブログ記事を制作して検索1位を獲得
こうした実績があれば、エントリーレベルのWebマーケティング系ポジションに応募して、選考に乗れるポテンシャルは十分です。例え未経験だったとしてもです。
この程度の実績であれば、Webに転がっている無料の記事や、数千円の書籍レベルの知識でも十分に達成できるレベルです。
実績だけではなくて、どうやってそこまで到達したか、戦略や思考プロセスはアピールする必要がありますけども。
マーケティング職は、戦略的思考や論理的思考力を試されますからね。Webという領域に限らず。
ブログ運営で得られるWebマーケティング転職に有効なスキル
ではブログ運営を通じて、どんなスキルが得られるのか?Webマーケティング職への転職に役立つスキルをみていきましょう。
✔︎ブログで身に付くWebマーケティングスキル
- SEOの知識
- Webライティングスキル
- データを分析し改善するスキル
- マーケティングスキル
それぞれ解説していきます。
①SEOの知識
ザックリお伝えすると「どうすれば自社サイトの記事をGoogleの検索結果の上位に表示できるか」を考えるスキルです。
このスキルは売上に直結するため、転職でも引っ張りだこです。
例えば記事を制作して、「プログラミングスクール おすすめ」というキーワードで検索1位を獲得した場合。
記事内でプログラミングスクールを紹介すれば、入会希望者がドカドカと押し寄せて、アフィリエイト報酬もドカドカと発生します。報酬で言うと月に数十〜数百万円単位で見込めます。これは極端な例ですけども。
SEOは真面目にブログ運営していれば身に付きます。
真面目にというのは、マーケティング的な文脈での真面目にです。つまりは、ブログ読者のことを考えつつも、競合優位性をどう確保していくか、だと補足しておきます。
②データを分析しパフォーマンス改善するスキル
ブログ運営で結果を出すには、アクセス解析ツールを使って、データを分析してブログを改善していくことが必要です。具体的には、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどです。
サーチコンソールで記事の順位を確認して、上位に入らない記事はそもそもユーザーが求める情報が足りない可能性が高いと判断できます。
上位に表示されている記事と自分の記事を比較して、「不足しているコンテンツは何か?」「もっとよく読み込んでもらうためには?」と考えながら記事を改善していくわけです。
これは事業会社のメディア担当でも、SEOの支援会社でも基本的には同じように取り組んでいます。なのでブログ運営を通して経験しておくと、転職の選考でも有利です。
③Webライティングスキル
Webライティングスキルとは、Web上のコンテンツを最後まで読んでもらえる文章を書くスキルです。
そもそも、オンラインの媒体と雑誌などの紙媒体ではユーザーの性質が異なります。
雑誌や書籍なら読みたいと思ったものにお金を払って読む、つまりは「読みたい欲」が高い状態で雑誌に向き合いますよね。フリーペーパー以外は大体そうじゃないですかね。
一方で、Webで記事を読むユーザーは「役立つ情報を早く知りたい」人たちです。
求めている情報がすぐに見つからなければ、容赦無く「戻る」ボタンをポチッとして他の記事に移動してしまいますし、かたや自分が知りたい情報を知れれば「×」ボタンでサイトから離脱していきます。
Webで文章を読んでもらうということは、思っている以上にシビアなのです。
Web媒体のコンテンツに求められるのは、「スピーディーにわかりやすく情報を伝える」こと。つまりはWebライティングというわけです。
当然ブログ運営においても、このWebライティングのスキルがあった方が成果は早く出るし、転職においても評価の対象になります。
④マーケティングスキル
改めてマーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。では、売れる仕組みとは何でしょうか。事業において売上を立てるには「集客」と「販売」が欠かせません。
ブログは「集客」も「販売」も可能にするツールです。
検索エンジンという大河から、自陣(ブログ)に水流(アクセス)を引き込む、これがブログ集客のイメージです。集客ができれば、商品を紹介したり、自分のプロダクトをセールス(販売)したりできます。
イメージ湧きますかね?
そのためには「競合ブログと比較してどこに強みがあるのか」「どんなコンセプトでターゲットに訴求するか」「他のブログよりも有益なコンテンツは」「アクセスが集まりそうなコンテンツは」などを戦略的に考える必要があります。
ブログ構築において結果を出せるのは、例外なくマーケティング思考なメガネを通して物事を見れる人です。
このブログも例外ではなく、転職ネタや仕事におけるお悩み解決のジャンルで、唯一無二の存在になるためには?と試行錯誤しながら運営しています(小声)
ブログ運営で転職が有利になるWebマーケティング系の職種は?
「ブログ運営がWebマーケに有利なのはわかった。じゃあどんな職種に応募できるのよ?」と知りたいのはそこですよね。
Webマーケ職といっても幅が広いので、ブログ運営のスキルが評価される職種を挙げておきます。
①オウンドメディア構築
②SEOコンサルタント
③Webライター
詳しく見てきます。
①オウンドメディア構築
オウンドメディアは、簡単に言えば企業が運営するブログみたいなものです。
メディアのコンセプトを決めたり、集客導線を考えたりして、企業のブランディングや集客、ひいては売上に直接関われる重要な仕事です。
こう書くと難しそうですが、既にブログを運営されている方であれば違和感なくキャッチアップできます。ブログ運営のプロセス≒オウンドメディア構築プロセスです。
企業なので達成目標があったり、ステークホルダーが複数人いたり、予算がある分コンテンツは手の込んだものを作れたり、立場によってはクライアントワークだったりな部分は、個人でブログを運営するのとは少し違います。
②SEOコンサルタント
SEOコンサルタントは、検索エンジンからのアクセスを増やすための戦略立案や施策実行を行います。
具体的にはこんな感じの問題解決に取り組みます。
- サイトへのアクセスを増やすために、どんなキーワードを狙ってコンテンツを作ればいいのか?
- サイトの価値を高めるために被リンクをいかに獲得するか?
- ユーザーをグリップするために直帰率が高いコンテンツをどう改善するか?
ブログ運営で身についたSEOの知識を生かして、SEOコンサルタントとして活躍する人も多いです。
実は多くの企業のWeb担当者は、ブロガーほどSEOに詳しくなかったりするのでで、ブログでのSEO経験があると転職の選考も有利に進められます。
③Webライター
その名の通りWeb媒体におけるライティング業務を行います。オウンドメディアを構築する企業が増えてきている昨今、Webライターの募集も増えてる印象です。
中途採用においては、SEOの知識があるWebライターが企業から求められます。
ブログ運営はWebライティング、SEOともに必須中の必須なので、実践を通してスキルを会得できれば選考ルートに乗ることは難しくありません。
注意!ブログ経験は万能ではない
多くのブログでは語られていませんが、ブログ経験はWebマーケティングの特定職種に転用できるということです。
Webマーケティング職といっても専門性は多岐に渡り、例えば、
- Web広告運用
- SNSマーケティング
- アフィリエイト担当
などはブログ運営とはまた異なる仕事内容です。Web上で何らかのマーケティング活動を行なっていくという共通点はあります。ただ、目的や戦術がブログとは全く異なってきます。
これらの職種に応募するときに、「ブログやってました!」と経験者アピールしても、肩透かしを喰らってしまいます。どうかご注意を。
まとめ
結論、
ブログ運営経験は一部のWebマーケティング職への転職で役に立つ
というわけで、締めとさせていただきます。
ブログは成果が出るまでに時間がかかるので、どうしてもWebマーケティングに仕事として取り組みたい、転職したい方は早めに着手される事をおすすめします。
もし現役Webマーケターに聞いてみたいことがある方は、こちらからも質問を受け付けています。
今回は以上です。