この記事では、Webマーケティングで5年以上メシを食っている現役社員が、様々な同僚と働いてきた経験をもとに、Webマーケティングに向いてる人、向いていない人の特徴について解説していきます。
「これからWebマーケティングに挑戦してみたい」「キャリアチェンジでWebマーケティングを一つの候補として考えている」という人には有益な内容なのではないかと。
Webマーケティング系の職種に向いてるのはこんな人
ちなみに、Webマーケティングと言っても専門領域は多岐に渡るのはご存知のことと思います。
マーケティング戦略全体の設計、メディアの選定、広告運用、SEO特化のライティング、SNSマーケティング...などなど、領域によってスペシャリストがいます。
また、事業会社のマーケティング部署なのか、はたまたマーケティング支援会社でクライアントワークを行うのかによっても業務の進め方は異なります。
私自身は広告代理店にも勤務してクライアントワークの経験もありつつ、現在は事業会社でマーケティングをしている、両側の経験があります。
また、SEOやSNSマーケなど、さまざまな代理店との折衝経験があるので、「ポジションや領域問わずWebマーケティングに携わる人”として必要な素養って何よ?」というポイントをまとめます。
①考えることに抵抗がない、思考体力がある
言うまでもなくマーケティングは知的労働です。脳ミソを酷使します。
- この商品は誰に売れるだろうか?
- 狙っていくマーケットの規模はどれくらいだろうか?
- どうやって売るのが最適だろう?
- どこの売り場に置けばメインターゲットの目に留まりやすいか?
- 現状どの程度世の中に認知されているのか?
- どういう認知のされ方をしているのだろう?
- 競合商品と比べた優位性は?
- どのメディアで広告宣伝するのがコストパフォーマンスがいいか?
- キャンペーンがうまくいったorうまくいかなかった要因は?
- クライアントにどういう形で報告しようか?
などなど。
別にマーケティングに限った話ではないと思いますけど、考えることが山ほどあります。そしてそこに終わりがありません。クライアントに「考えるよりも動く派なので、とりあえずやってみました!」とか口が裂けても言えません。
思考力や記憶力って一種の身体運動なので、やればやるほど脳のシナプスが繋がって抵抗がなくなってきます。
私も新卒1年目の頃なんて上場企業に入りましたけど、「ロジカルシンキング」なんて口に出したことありませんでした(苦笑)。
そのおかげでここには書けないような失敗もたくさんしてきましたが、今ではこうしてマーケティングでメシを食えています。
マーケティングの基本的な知識はもちろん必須なのですが、これからWebマーケティングに携わりたいという方は、頭に”考えるためのアプリケーション”をインストールしておくのがおすすめです。
例えば「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」、あるいは「考えるためのフレームワーク」がこれに当たるのではないかと。
②計数感覚がある、数字に強い、抵抗がない
Webマーケティングは良くも悪くも、取り組みの結果が事細かに数値化できてしまいます。
「広告費50万突っ込んで、■■にバナー広告を掲出、クリック○件、情報の入力フォームまでは○人の人が来てくれたけど、最終的に購入してくれたのは○人だけでした。どう考えてもPayできていません」
「既存顧客のうち、○%の○人は追加購入キャンペーンに反応しました。購入金額は○円、○%がまとめ書いしてくれています。次回は■個以上のセット購入で△%OFFのキャンペーンをして、仮に○人が買ってくれれば、粗利ベースで○円のアップが見込まれます」
みたいなコミュニケーションは日常茶飯事です。
ポータルから数値やデータを取得し、まな板に載せて分析する、分析した内容から傾向を導き出して改善に役立てる。
こんな工程に苦痛を感じてしまうなら、Webマーケティング系の職種に携わるのはやめておいた方がいいかもしれません。
一方で、数字追いかけるのが好きな人、分析が好きな人には適職と言えるでしょうね。
③コミュニケーションに苦手意識がない
上で紹介したようなコミュニケーションが日常的に発生するということもあり、オンラインで発生している出来事を筋道立てて人に伝えられる程度のスキルは必須です。
Webマーケティングはパソコンやスマートフォンのモニター越しに、ユーザーに働きかけを行なって購買意欲を醸成したり、商品の脳内想起度をジワジワと高めていく仕事です。
人間がコミュニケーションを取るのに非言語情報の比率が大きいと言われていますが、パソコンやスマホに表示される情報のみで商品やサービスの信頼や興味度を高めてアクションに繋げる必要があります。
言語化できないものを雰囲気で誤魔化すとかできないわけで、それは高度なコミュニケーションスキルが要求されるといっても過言ではないです。
それにアイデアを得るために仲間とディスカッションしたり、クライアントや上司に承認を得るための報連相は避けて通れませんしね。
「私コミュ障っぽいので、モニターにずっと張り付いて仕事したいんです。だからWebマーケティングやりたいんです」とかだと、道のりは厳しいですよということです。
私もコミュニケーションに苦手意識はないですが、得意かと言われるともっと得意な人はいるなと感じます。その程度でも後天的にトレーニングしたり、フレームワークを頭に叩き込んだりして問題なく仕事はできています。
これは専門領域を問わずですし、事業会社、支援会社共通して言えることです。
④好奇心旺盛、流行り廃りに敏感な人
マーケティングを生業にしている以上、仕事している業界はもちろん、世の中のトレンドを把握している必要があります。人の好みやテクノロジーの性能は移ろいゆくからです。
マーケティング領域のみを切り取っても、広告費が高騰し、集客経路を検索流入に頼りたいというニーズが高まればコンテンツマーケティングという概念が流行ります。
かと思えば、モバイルwi-fiを持っている人が増えてスマートフォンで当たり前のように動画を視聴する人が増えれば、テキストではなく動画を活用したマーケティングが主流になります。
一方でZ世代と呼ばれる若い世代は長尺の動画を見なくなり、いつしかユーザーはYoutubeからTiktokに流れて、Youtubeもそれを追随してShort動画が登場するという変化がありました。
また、オンライン領域でのビジネスにも力を入れる企業が増えることで、マーケティングをサポートするツールやサービスの市場も拡大しています。
たとえばマーケティング活動の手間を簡素化するマーケティングオートメーションの市場は右肩上がりなことが予測されてたりします。
ポチポチとExcelで計算していたことが、ボタン1つポチっとやればデータの集計ができるようになっていたりしますからね。そういったツールの存在を知っているか知らないかで、うさぎと亀のごとく競合と差がついてしまいます。
童話の世界では最終的に亀が逆転しますが、現実のビジネスの世界では、先行者との差を埋めるには相当なパワーがかかります。
⑤長時間のデスクワークが苦がない人
Webマーケティングの仕事は、打ち合わせの時以外は基本的にモニターと睨めっこしているような仕事です。Webページやバナーを分析したり、データを取得して分析しやすいように加工したり。
外回りの営業で「客先に足を運んでなんぼ」とか、接客業をしてて「他人としゃべってなんぼ」の人からすると「こんな仕事の仕方もあるのか」とギャップがあると思いますね。
かくいう私も元営業だったり、体を動かすことが好きだったりします。
なので、天気の良い日に窓の外の青空を見て、「ああ、こんなに天気の良い日にパソコンの前に縛り付けられて何してるんだろう」と思うことはしょっちゅうあります。
この点においては、私はWebマーケティングの仕事においては不適合です(笑)
事実:Webマーケティングに向いてる人=デキるビジネスマン?
ここまで読んでこられた方は気付いてしまったかもしれません。
「⑤長時間のデスクワークへの耐性」を除いては、デキるビジネスマンとして生きていくために、必要なポータブルスキルが挙がっているではないかと(笑)
これはどういうことでしょう。
結局のところ、物事の構造を見抜いたり、知識を咀嚼して知恵に昇華させるアプリケーションを備えていれば、領域別の細かな適性は置いておいても、Webマーケティングの実務は十分に回せるようになれます。
この記事では、Webマーケティングで5年以上メシを食っている現役社員が、様々な同僚と働いてきた経験をもとに、Webマーケティングに向いてる人、向いていない人の特徴について解説していきます。
「これからWebマーケティングに挑戦してみたい」「キャリアチェンジでWebマーケティングを一つの候補として考えている」という人には有益な内容なのではないかと。
Webマーケティング系の職種に向いてるのはこんな人
ちなみに、Webマーケティングと言っても専門領域は多岐に渡るのはご存知のことと思います。
マーケティング戦略全体の設計、メディアの選定、広告運用、SEO特化のライティング、SNSマーケティング...などなど、領域によってスペシャリストがいます。
また、事業会社のマーケティング部署なのか、はたまたマーケティング支援会社でクライアントワークを行うのかによっても業務の進め方は異なります。
私自身は広告代理店にも勤務してクライアントワークの経験もありつつ、現在は事業会社でマーケティングをしている、両側の経験があります。
また、SEOやSNSマーケなど、さまざまな代理店との折衝経験があるので、「ポジションや領域問わずWebマーケティングに携わる人”として必要な素養って何よ?」というポイントをまとめます。
①考えることに抵抗がない、思考体力がある
言うまでもなくマーケティングは知的労働です。脳ミソを酷使します。
- この商品は誰に売れるだろうか?
- 狙っていくマーケットの規模はどれくらいだろうか?
- どうやって売るのが最適だろう?
- どこの売り場に置けばメインターゲットの目に留まりやすいか?
- 現状どの程度世の中に認知されているのか?
- どういう認知のされ方をしているのだろう?
- 競合商品と比べた優位性は?
- どのメディアで広告宣伝するのがコストパフォーマンスがいいか?
- キャンペーンがうまくいったorうまくいかなかった要因は?
- クライアントにどういう形で報告しようか?
などなど。
別にマーケティングに限った話ではないと思いますけど、考えることが山ほどあります。そしてそこに終わりがありません。クライアントに「考えるよりも動く派なので、とりあえずやってみました!」とか口が裂けても言えません。
思考力や記憶力って一種の身体運動なので、やればやるほど習慣化されて徐々に抵抗が少なくなってきます。
頭がいい人は、ただ「考える」だけでなく、「考え続けている」のです。これは、筋トレやマラソンのような運動と同じで、鍛えれば鍛えるほど力がつく「考える体力」とも言えます。(〜中略〜)考え続けている限り、思考は広く、深くなり、最良の答えに近づくことができます。さらに考え続ければ、その答えをどんどん発展させていくこともできるのです。
引用:東洋経済オンライン. 東大教授が教える「頭のいい人」のスゴイ思考習慣. https://toyokeizai.net/articles/-/438146
私も新卒1年目で上場企業に入りましたけど、「ロジカルシンキング」なんて口に出したことありませんでした(苦笑)。
そのおかげでここには書けないような失敗もたくさんしてきましたが、今ではこうしてマーケティングでメシを食えています。
マーケティングの基本的な知識はもちろん必須なのですが、これからWebマーケティングに携わりたいという方は、頭に”考えるためのアプリケーション”をインストールしておくのがおすすめです。
例えば「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」、あるいは「考えるためのフレームワーク」がこれに当たるのではないかと。
②計数感覚がある、数字に強い、抵抗がない
Webマーケティングは良くも悪くも、取り組みの結果が事細かに数値化できてしまいます。
「広告費50万突っ込んで、■■にバナー広告を掲出、クリック○件、情報の入力フォームまでは○人の人が来てくれたけど、最終的に購入してくれたのは○人だけでした。どう考えてもPayできていません」
「既存顧客のうち、○%の○人は追加購入キャンペーンに反応しました。購入金額は○円、○%がまとめ書いしてくれています。次回は■個以上のセット購入で△%OFFのキャンペーンをして、仮に○人が買ってくれれば、粗利ベースで○円のアップが見込まれます」
みたいなコミュニケーションは日常茶飯事です。
ポータルから数値やデータを取得し、まな板に載せて分析する、分析した内容から傾向を導き出して改善に役立てる。
こんな工程に苦痛を感じてしまうなら、Webマーケティング系の職種に携わるのはやめておいた方がいいかもしれません。
一方で、数字追いかけるのが好きな人、分析が好きな人には適職と言えるでしょうね。
③コミュニケーションに苦手意識がない
上で紹介したようなコミュニケーションが日常的に発生するということもあり、オンラインで発生している出来事を筋道立てて人に伝えられる程度のスキルは必須です。
Webマーケティングはパソコンやスマートフォンのモニター越しに、ユーザーに働きかけを行なって購買意欲を醸成したり、商品の脳内想起度をジワジワと高めていく仕事です。
人間がコミュニケーションを取るのに非言語情報の比率が大きいと言われています。
ところがWebマーケティングの場合は、パソコンやスマホに表示される情報のみで商品やサービスの信頼や興味度を高めて、アクションに繋げる必要があります。
言語化できないものを雰囲気で誤魔化すとかできないわけで、それは高度なコミュニケーションスキルが要求されるといっても過言ではないです。
それにアイデアを得るために仲間とディスカッションしたり、クライアントや上司に承認を得るための報連相は避けて通れませんしね。
「私コミュ障っぽいので、モニターにずっと張り付いて仕事したいんです。だからWebマーケティングやりたいんです」とかだと、道のりは厳しいですよということです。
私もコミュニケーションに苦手意識はないですが、得意かと言われるともっと得意な人はいるなと感じます。その程度でも後天的にトレーニングしたり、フレームワークを頭に叩き込んだりして問題なく仕事はできています。
これは専門領域を問わずですし、事業会社、支援会社共通して言えることです。
④好奇心旺盛、流行り廃りに敏感な人
マーケティングを生業にしている以上、仕事している業界はもちろん、世の中のトレンドを把握している必要があります。人の好みやテクノロジーの性能は移ろいゆくからです。
マーケティング領域のみを切り取っても、広告費が高騰し、集客経路を検索流入に頼りたいというニーズが高まればコンテンツマーケティングという概念が流行ります。
かと思えば、モバイルwi-fiを持っている人が増えてスマートフォンで当たり前のように動画を視聴する人が増えれば、テキストではなく動画を活用したマーケティングが主流になります。
一方でZ世代と呼ばれる若い世代は長尺の動画を見なくなり、いつしかユーザーはYoutubeからTiktokに流れて、Youtubeもそれを追随してShort動画が登場するという変化がありました。
また、オンライン領域でのビジネスにも力を入れる企業が増えることで、マーケティングをサポートするツールやサービスの市場も拡大しています。
たとえばマーケティング活動の手間を簡素化するマーケティングオートメーションの市場は右肩上がりなことが予測されてたりします。
ポチポチとExcelで計算していたことが、ボタン1つポチっとやればデータの集計ができるようになっていたりしますからね。そういったツールの存在を知っているか知らないかで、うさぎと亀のごとく競合と差がついてしまいます。
童話の世界では最終的に亀が逆転しますが、現実のビジネスの世界では、先行者との差を埋めるには相当なパワーがかかります。
⑤長時間のデスクワークが苦がない人
Webマーケティングの仕事は、打ち合わせの時以外は基本的にモニターと睨めっこしているような仕事です。Webページやバナーを分析したり、データを取得して分析しやすいように加工したり。
外回りの営業で「客先に足を運んでなんぼ」とか、接客業をしてて「他人としゃべってなんぼ」の人からすると「こんな仕事の仕方もあるのか」とギャップがあると思いますね。
かくいう私も元営業だったり、体を動かすことが好きだったりします。
なので、天気の良い日に窓の外の青空を見て、「ああ、こんなに天気の良い日にパソコンの前に縛り付けられて何してるんだろう」と思うことはしょっちゅうあります。
この点においては、私はWebマーケティングの仕事においては不適合です(笑)
事実:Webマーケティングに向いてる人=デキるビジネスマン?
ここまで読んでこられた方は気付いてしまったかもしれません。
「⑤長時間のデスクワークへの耐性」を除いては、デキるビジネスマンとして生きていくために、必要なポータブルスキルが挙がっているではないかと(笑)
これはどういうことでしょう。
とどのつまり、物事の構造を見抜いたり、知識を咀嚼して知恵に昇華させるアプリケーションを備えていれば、領域別の仔細な適性は置いておいてもWebマーケティングの実務は十分に回せるようになれます。
ありがたいことにWebマーケティングの支援会社はオウンドメディアの作成に注力している企業が多く、検索窓に知りたいことを打ち込めば無料でクオリティの高い情報が手に入るからです。
例えばこういうサイトです。
正直な話、マーケティングを独学で身につけてメシを食っている人は私の知人にもたくさんいます。
また、アフィリエイターとしてオンラインから大金を捻り出している人たちは、大半が素人からのスタートだったりします。
信じるか信じないかはあなた次第です。
おわりに
Webマーケティングに携わる上での「向き・不向き」について現場の声をお届けして参りました。
ちなみに、Webマーケティングを効果的に実践できるようになるためには、大枠であるマーケティングの概念を押さえておく必要があります。
マーケティングという箱の中に、「Webマーケティング」と「オフラインマーケティング」という実践場所についての2つの箱があるような構造だからです。
Webマーケティングの代理店と謳っている会社でも、そもそものマーケティングの概念を正しく理解できていなさそうな人も結構たくさん見ます。
たぶん業界自体がまだ若いので、体系的な教育を受ける機会が少ないからでしょうね。
私も大枠のマーケティングのインプットがあったことや、Webマーケティングと対極のオフラインのマーケティングについても広告代理店での実務経験がアドバンテージになっていると感じます。
マーケティングをイチからインプットしたい方向けの記事も書いてます。
また、マーケティング職としての具体的な仕事内容を知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
「けっこう難しそうな仕事だな」と感じたかもしれません。
ですが、「やらなきゃいけない理由」があれば努力次第ではなんとかなります(笑)光明を見出した方は、ぜひチャレンジしてみてほしいと思います。