20代の社会人皆様におかれましてはキラキラ輝く人生を送られているものと想像します。
社会人になって使えるお金も増えて、休みの日は趣味に没頭できたり、恋愛にも精してワイワイキャッキャできたり。いやあ若いっていいですね。
「いやいや、こっちは仕事が嫌で嫌で困ってるんだ」とか、「仕事が肌に合ってなくて大変なんです」という方もいることでしょう。
でも、まだ大丈夫。
20代中盤〜ギリギリ後半までは未経験職種への転職もまだまだ現実的です。
経験則として、30代に近づくするにつれて、未経験で転職というのは門戸が徐々に狭くなっていきます。
SNSとかボーッと見てると、30や40代でも「未経験職種に転職できました!」と呟いている人います。ただ問題は、「まともな会社に転職できてますか?」ということです。
私は大企業・中小企業両方に勤めていたことはあります。が、30〜40代で職種未経験で入社してくる人は皆無でしたからね。
皆さんの職場ではどうでしょう?
SNSなど見ていると匿名をいいことに、「やってみたいならやってみなはれ」的な無責任なアドバイスしている人も多いです。
このブログは転職やキャリア開発に関する情報のセレクトショップという位置付けで運営しています。
なので、そういう無責任なアドバイスは見逃せずに、未経験職種に転職/就職する時の成功要素についてモノ申したくなったというわけです。
【転職/就職】仕事選びの理想と現実の狭間で
「あの仕事楽しそうだな〜」とか、「今の仕事よりも自分に合っていそうだな〜」と思うこともあるでしょう。
私も営業時代に、特に成績が振るわない時に頭に浮かんだものです。内向型な自分にはもっと最適な仕事があるんじゃないかとか。
なので隣の芝は青く見える気持ちはわかります。
ただ、「やってみたいと思ったから」とか「おもしろそうだとおもったから」で転職/就職するのはおすすめしません。
結局のところ「こうだろうな」という期待や想像と、実際に経験することの間にはギャップが存在するからです。
現場で働いてみない限りは、肌感覚は掴めませんし、そのギャップが大きければ大きいほど希望が失望に変わるでしょう。
新卒で希望の会社に入社できても、「こんなはずじゃなかった...」と3年で3割が退職していきますし。
なぜ入社後のギャップは生まれてしまうのか?
諸悪の根源は、過信ではないでしょうか。
「自分は環境が変わっても適応できる」という類のですね。
季節の変わり目の急激な環境変化で体調崩す人とかいますよね。徐々に気温が変わっていく分には、日本人なら問題もなく順応できます。
エベレストとかガチな登山する冒険家も、◯合目で1週間キャンプしてから山頂アタックとかやってますよね。
順応期間があれば割と厳しめの環境でも私たちは問題なく順応できるのです。
しかし、急激な変化は私たちにとって劇薬なのです。
問題は転職や就職における順応期間はどうやって作るのか?ということです。
未経験職種に挑戦したい人が取るべきギャップを回避するカンニング方法
結論から言ってしまいます。
『少額で活用できるサービスを使って、興味のある職種の仕事を早めに擬似体験すること』です。実際に取り組んでみて、どう感じるのか確かめるのが大事なのです。
テストすることに意義があります。
いきなり標高3,000mを目指すのではなく、山小屋で高地順応してから前に進みましょうよ。
今となっては短時間で仕事を経験できる仕組みが整いつつありますから。
プログラミングをしたいと思ったらYoutubeでも学習できます。
マーケターになりたいのなら、自分でブログを立ち上げてみたり、Googleの広告を出向してみたり。
その道の専門家のレッスンを受けたいなら、極めて安価でスキルを習得できる、Udemy などのラーニングプラットフォームだってあります。
未経験の職種でいきなり正社員にエントリーなんてギャンブルです。
もう少しBETするリソースを小さくして、その台で当たりが出るか確認してから賭け金額を大きくしていきましょう。
一気にリソースを突っ込まない。勝ち筋が見えたら突っ込むリソースを増やしていく
もしプログラミングに興味を持ったなら、仕事紹介付きのスクールというのもたくさんあります。
ただし、いきなり飛び込むことはあまりお勧めはしません。そこにBetするなら、少額をかけてプログラミングの自主学習をしてみて、自分自身のプログラマー適性をテストしてからにしてください。
「プログラマーに向いてるかわからない。でも手に職を付けたいからスクールに申し込む」というのは全くおすすめできません。
それはスクールや取り巻きの広告代理店のカモです。回収の難しい自己投資になってしまうかもしれません。
どうしてもやりたいなら最初はアルバイトだっていいじゃないですか。雑務から入って徐々に仕事を覚えていけば、正社員への道だって開けるかもしれません。未経験者というレッテルも剥がせますし。
かくいう私も、営業からマーケティング職に転職する前にWebマーケティングのデータ集計のアルバイトを経験しています。
キャンペーンのデータを取得して、マーケターの人が分析しやすいように体裁を整えたり、そこで現場の空気感を体験させてもらったんですよね。
だから、異職種にチャレンジする時の「なんか違う感」は回避できたと振り返れます。
言わずもがな、マーケティングの知識のインプットはしていました。なので専門用語も理解できて割とすんなり入り込めたのは覚えています。
>>合法経歴ロンダリング?未経験からマーケターに転職した時にやったこと
やってみたい職種をまずは擬似体験してみる。そこで未経験者から脱してみる。そういうモラトリアム期間があっても、目的があれば何ら問題ありません。
ギャップからくる絶望を回避するために早めにコストをかけて検証しておく
場合によっては体験するのにいくらかお金がかかるかもしれないです。ですが、転職した後に「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを産むなら、いくらかコストをかけてでも適性を確かめておいた方が吉です。
「正社員としての空白期間を作りたくない」
「今更フリーターなんてムリ!」
「周りの目線が気になる」
その気持ちはわかります。
ただ、無知な状態で「エイヤっ」と飛び込むか、適性や継続性をチェックしたうえで収まるべきところに「ちょこん」と収まるか。どちらがリスクは少ないかは一目瞭然なのかなと思います。人生まだまだ先は長いですからね。
適性の確認ができて正社員にチャレンジするなら、転職サイトから求人に応募しましょう。転職エージェントは結果を出した人がステップアップするために使うものです。修行期間で使うものではありませんからね。
適切な手順で、適切な行動を起こせば、例え未経験職種へのチャレンジでも、後悔しなくて済むレベルの転職ができます。
若さは武器です。失敗というのはなく、全てが仮説検証の一部です。
今日も精進しましょう。