何度も転職して酸いも甘いも味わってきた私に言わせると、転職成功のためには『準備が9割』といっても過言ではありません。
脅すわけではありませんが、万が一転職に失敗してしまっても、数ヶ月で「失敗したんでやり直します」というのは非現実的ですよね。
経歴にもキズがついてしまいますし。
転職はリスクと隣り合わせのゲームでもあるのです。
何をどれくらい「準備」するか問題
とは言え、「どんな準備を、どれくらいしておけばいいのか?」は気になる人が多いでしょう。
まず「どんな準備を」について。
転職活動における準備は「自己分析」と「選考対策」の2要素に分けられます。
転職準備における自己分析
「自己分析」を分解してみると、
「自己分析」
<現状分析>
<強みの棚卸し>
<ゴールの再設定>
といった要素に分けられます。
転職は「自分自身を企業に売り込む活動」とお伝えしてきていますが、「自己分析」フェーズは自分という商品の取扱説明書を作ったり、どういった切り口でマーケティングしていくか検討するイメージです。
自己分析を行うにあたって、世の中には様々ななツールが紹介されています。
転職サイトにアクセスすれば「性格診断」があるし「自分史」が効果的だという声もあります。
とにかくまあ、色々な手段が雨後の筍のように乱立しているのが現状です。
この中から転職成功を掴むために「手段としての自己分析」は項目を絞ってやることが大事です。
「自己分析」はやろうと思えば、いくらでも細かくできてしまうがゆえに、「終わりのない自分探しの旅」に出発して戻ってこない人もいるからです(笑)
こうなってしまうと、蟻地獄に足を突っ込んでしまうようなものです。
自己分析について解説してみたら、かなりボリューミーになってしまったので、別の記事で解説してます。
転職活動における選考対策
もうひとつの準備項目の「選考対策」について、
「選考対策」
→お目当ての企業を口説き落として内定を勝ち取るための具体的な戦術
と定義できます。
ここの「選考対策」は企業に応募後に取り組んでいくのがベターです。
どんな企業があなたの応募可能なポジションで採用活動しているか、転職活動を始めてからでないと不透明な部分も多いからです。
選考対策の中でも、書類の作り方や面接の対策は、すでにノウハウが出尽くしている印象があります。
特にこの本読んでおけば空振りすることはないでしょう。丸パクリするのは他人と被るのでお勧めしませんが、スタンスは真似ていいと思います。
しかし、転職支援サービスの選び方については「転職したことない人が書いた絵空事」的な情報が多いと感じます。
転職でずいぶん回り道した私からすると怒りさえ湧いてくる状況なので、私なりの見解を述べておきました。
ここまでは「何を、どれくらい準備するか?」の「何を」について解説してきました。
次に「どれくらい」への回答をしたいと思います。
「できることは全てやる」が答えです(笑)
転職相談を受けていて気付くのは、世の中の大半の人は2〜3割の完成度でエージェントに面談に行ってしまう、あるいは転職支援サービスにエントリー後に準備すればいいと考えている人が多いこと。
転職活動は企業に自分自身を売り込む活動と定義できます。
商品がどんなメリットがあるか、どうやってアピールするか決まっていない状態でうまく売り込むことはできません。
「書類の作り方」とか、「面接の想定質問リスト」などはすでにネット上に転がっていますからね。
無料で手に入るにも関わらず、調べもしないで走り出してしまうのは得策とは言えません。
商品のセールスポイントをよくわかってない営業マンが売り込みに来ても塩対応するのと同じです。